セーフティークオリティ 産業用ガス担当課長 林 義晴

柔軟な働き方で家庭と仕事を両立。 「人とのつながり」を大切に、主力事業の成長を支えていく。

セーフティークオリティ 産業用ガス担当課長
林 義晴

2019年入社(中途)

東部ネットワークに入社したきっかけを教えてください。

前職では自動車販売会社の裏方業務を担当していました。当時、会社で5台積みのキャリアカーを購入することになり、それがきっかけで大型免許を取得しました。その後、キャリアアップのために転職を考え、経験や資格を活かして働けそうな会社を探す中で東部ネットワークと出会いました。

入社後はどのような業務に従事してきましたか?

最初の3~4か月は石油の輸送を担当していました。ただ、当時の所長から「ゆくゆくはトレーラー免許を取得し、ケミカル製品を運んでほしい」とお声掛けをいただきました。これを契機にトレーラー免許を取得し、ケミカル輸送を担当できるようになりました。

状況が変わったきっかけは、数年前、新型コロナウイルス蔓延の影響で事務所業務を手伝う乗務員が不足してしまったことでした。私が乗務をしながら事務所の仕事もするようになり、その後、前任の所長が異動になったのを機に私が所長の任命を受けることになりました。

現在のお仕事内容と、やりがいを教えてください。

主な仕事内容は、化成品に関する日常的な配車構築と、荷主様のオーダー調整です。それらに加え、営業所の管理職としての業務もあります。現在、この営業所で働いているのは正社員が2名、嘱託の社員さんが1名、また新規事業のガス輸送事業に専属のメンバー1名です。

当社は全国各地に営業所がありますが、他営業所の一般貨物については横浜インフォメーションセンターでまとめて日々の配車を構築し、各営業所に落とし込む形で動いています。一方、この鶴見営業所の化成品事業については、私がすべて配車を構築しています。重要な業務を任されている分、責任はありますが、計画通りにできたときにはやりがいを感じます。

特に印象深かったお仕事のエピソードを教えてください。

ケミカル輸送をスタートして少したったときに、新しい荷主様の新規案件のお話が出ました。私が一から立ち上げに携わらせていただくことになったのですが、そのプロジェクトは今までで一番大変でしたね。1からさまざまな情報を調べ、台帳等々を作り上げていかなくてはなりませんでした。苦労はありましたが、現時点では自分が携わった部分に関しては配送が継続している形なので、ひとまず成功と言っていいかなと思っています。

東部ネットワークの魅力はどんなところだと思いますか?

私は東部ネットワークを「乗務員を大切にする会社」だと思っています。もともと若山社長が乗務員を経験されてきた方なので、乗務員あっての会社ということがしっかり念頭に置かれていると感じますね。

物流や輸送業界において、乗務員は働きにくいという声を耳にすることもありますが、当社の場合、乗務員さんがとてもお仕事を進めやすいのではないかなと思います。

管理職として、また働く上で大切にされていることがあれば教えてください。

私のキャリアを大きく分けると、乗務員時代、サポートで事務所業務をやっていたとき、そして現在の管理職、3つの段階があると思っています。ただ、そのすべてに共通するのが「人と人」が関わって仕事が成り立つということ。私は、どんなことでもきちんとコミュニケーションをとっていくことが大事だと考えています。

現在は管理者ですので、スタッフに開示すること・しないことをきちんと考え、行動しなければなりません。しかし、日頃のコミュニケーションではそれとは別に、何かあったとき、いつでもお互いに寄り添って助け合える信頼関係づくりを重視しています。スタッフには、自分が担当する配車はきちんとやってほしいということ、そのうえで「手が空いているとき、周りが忙しいとき、助けを求めたときには積極的に助けてくださいね」ということを伝えています。

人とのつながりをとても大事にされているのですね。

私はまだ40代ですが、おかげさまでいろいろな世界を見ることができ、多くの方々によくしていただきました。その中で自分が一番好きな言葉は「縁」です。出会った人とは、また何かがあれば絶対につながると思いますし、自分がやったことは全部自分に戻ってくるという「因果応報」の考え方も大事にしています。生きる中で、いろいろな人とつながって、それが巡り巡って自分に返ってくるものだと実感しています。

自分の周りを見ても急に亡くなってしまう人もいますし、人はいつ、どうなるかわかりません。だからこそ、人とのつながりを大事にしなければならないと感じています。仕事でも、プライベートでも、縁は大切にしたいです。人から学ばせていただくことはたくさんありますし、自分が持っているものは共有させていただく。今後も、そういう思いを大切にして生きていきたいと考えています。

管理者になって、ご自身の変化や成長を実感するのはどんなことですか?

乗務員時代は、その日その日の配送のことだけをしっかり考えていれば仕事が回りました。言い方を変えれば、あまり先々のことまでは考えていなかったと思います。

しかし、現在は1週間後、1か月後、半年後…というスパンで仕事を見ていかないと、マネジメントができなくなってしまうことを肌身で感じています。お仕事を受けるにしても、稼働台数やキャパ、スタッフの出勤状況や休みの希望など、いろいろな要素を広く見て配車を構築しなければなりません。大変ではありますが、やりがいはありますね。また、後進を育てるという意味でも、自分のこと以外に広く目を向けるようになったのは大きな変化だと感じています。

今後の目標はありますか?

現在、鶴見営業所が取り扱っている輸送業務は「ケミカル」「セメント」「産業ガス」の3本柱です。これらはいずれも、当社が特殊貨物の拡充を目指す上での重要な要素です。この営業所では、会社の成長につながる体制づくりをしていかないといけないと考えています。

現在ケミカルに関しては、鶴見・静岡・郡山の営業所で稼働しており、その3営業所分、すべて私が配車を組んでいます。セメントについては、鶴見・習志野・北陸・仙台、そして関連子会社の魚津運輸で動いています。実は、火力発電所では石炭を燃やし、蒸気を発生させて電気をつくり出しているのですが、そのときに出る石炭灰がセメントの原料になります。これは国のプロジェクトにもなっている話なので、軌道にのれば大きな事業拡張につながると考えています。また、産業ガスは2024年の1月から話が始まったばかりで、ようやく1台目、2台目がスタートしました。ここから広がっていくものと考えています。

オフの時間はどのように過ごしていますか?

休みはきちんととっていますが、私は担当業務の都合上、24時間体制で電話がつながるようにしています。海外製品を扱っていることと、国内でも鉄道貨物は24時間体制で動いているので、延着連絡や前倒しの連絡などが時間を問わず入るためです。

オフは家のことをやったり、ペットのネコが2匹いるので一緒に遊んだり。あとは知り合いの子たちのイベントの手伝いに出かけるなど、比較的忙しく動いていますね。

オンオフのメリハリをつけるために工夫していることなどはありますか?

実は私、リモートワークを併用しています。というのも、今年のゴールデンウィークに妻の父が脳梗塞で倒れ、介護が必要になってしまって。県をまたいで妻の実家に引っ越すことになったため、一度は退職も考えたのですが、社長や上司からリモートワークのご提案をいただいて引き続き働けることになりました。

リモートワーク開始直後は、週に1日だけ営業所に出勤し、残りの日は在宅ワークをしていました。ただ、現在は義父の容態も少し安定してきたので、毎週1泊2日で営業所に宿泊し、その2日間に直接やりとりが必要なすべての予定を集約し、残りを在宅で進める形で働いています。柔軟な働き方を提供していただいた会社には感謝しています。

勤務日の1日のスケジュール例を教えてください。

出勤は8時前です。午前中は、まず前日の配車の結果をチェックし、当日の動きをチェックするとともに、翌日の配送内容の確認をします。さらに荷主様に配送に関する確認を入れていきます。

午後のメイン業務は、翌日の配車構築です。構築が終われば、その内容を営業所の職員に伝え、配送に必要なものの指示を出していきます。なお、各荷主様との配車調整は、必要に応じて時間関係なくやっています。

こういった業務の合間に、会社のさまざまな情報を確認するなど所長業務を進めています。終業時刻は18時ですが、実際に終わる時間はその日によって異なります。

最後に、就職・転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

世間でもよく言われることですが、物流業界全体としては、まだ古い考え方も少なからず残っているのだと思います。それを積極的に刷新し、若い人たちに魅力的だと感じてもらえる雰囲気づくりをしていくことが、この業界を盛り上げていくためにとても大事だと考えています。ぜひ、新しい考え方や意欲を持った人に仲間になっていただきたいですね。

また、人にはそれぞれ異なる能力や個性がありますが、私は、長所は伸ばし、欠点は補ってあげる。そんな考え方を大切に、皆さんと接していきたいと思っています。どんな仕事も楽なことばかりではないですが、ご縁のあった方とは、一緒に前向きに働いていきたいと思っています。