トランスポーテーション 部長代理 渡辺 貴史

配車のプロフェッショナルとして、安全で効率的な輸送を実現。
拠点を導き、売上拡大を目指す挑戦の日々。

トランスポーテーション 部長代理
渡辺 貴史

2013年入社(新卒)

東部ネットワークに入社したきっかけを教えてください。

大学在学中に就職活動を進める中で、物流業界で働いてみたいと考えるようになりました。東部ネットワークに興味を持ったのは、通っていた大学と会社の距離が比較的近く、馴染みがあったことが一つです。また、この会社は当時から倉庫事業を手掛けていたり、トラック事業でトレーラー輸送を展開していたりしたため、これから会社が伸びていくのではないかという期待もあり、ここで働いてみたいと思いました。

入社後はどのようなキャリアを歩んできましたか?

私は新入社員時代から、ずっとこの横浜インフォメーションセンターで配車業務に携わってきました。配車業務を簡単に説明すると、荷主様から荷物をお預かりし、希望の日程でお運びできる車両を見つけてマッチングさせていくお仕事です。

トラックの手配・準備はもちろんですが、運行当日は車両の稼働状況をチェックし、きちんとお届けするまでを管理することも重要な役割の一部です。また、月末には請求・お支払い関連の手続きが発生するため、そういった業務まで私たちが担当しています。

また、私自身は2024年の4月から役職をいただき、横浜インフォメーションセンターのセンター長になりました。現在は管理者として、センターの売上や収支管理に関する責任を背負っています。なお、配車担当はエリアなどによっていくつかのチームに分かれて動いており、エリアごとにリーダーがいます。各リーダーに対してはセンター長である私が指示を出し、全体がスムーズに動くように管理しています。

横浜インフォメーションセンターの役割についても簡単に教えてください。

当社の輸送事業は、「セメント輸送」「ケミカル輸送」「産業用ガス輸送」というように、いくつかの大きな柱に分かれています。さらにもう一つ、この横浜インフォセンターで手掛けているのが、汎用性の高い「ウイング輸送」です。ウイング輸送では、街中をよく走っているような大型のトラックやトレーラーなどのウイング車を活用して荷物を運んでいきます。

基本的に、ウイング以外の輸送分野は各拠点で配車および運行管理を実施していますが、ウイングに関しては、横浜インフォセンターで集中的に扱い、配車をつけていく形になっています。

なお、当社は自社トラックを保有していますが、それ以外にも協力会社様にお仕事をお願いし、より広範囲での輸送を実現しています。このため、私たちの配車業務では、自社トラックにお仕事をつけることと、協力会社様に運送業務を依頼して荷物を運ぶこと。その両方を考えていく必要があります。

仕事のやりがいを教えてください。

私は自分の役割として、常に当センターの売上拡大を念頭に置いて仕事をしています。自社トラックによる安全で効率的な輸送はもちろん、協力会社様にも確実に業務を依頼できる体制を整え、信頼関係を築きながら、自社の売上と利益を最大化することを目指しています。

協力会社様の車両は、当社が1日丸ごとお預かりする場合もあります。そういうケースですと、やはり協力会社様からは「しっかり1日の売上をつけてくださいね」と要望をいただきます。ですから、私たちは見合った貨物を探し出し、かつ運行時間をしっかり守れるように配車をつけていかなければなりません。

日々いろいろな貨物情報がくる中で、それらを上手に組み合わせてマッチングさせ、協力会社様に提供します。もちろん簡単にいかないときもありますが、うまくできれば協力会社様に喜ばれ、配車センターの売上にもつながります。

やはり日によってはマッチングに苦労するなど、大変なこともありますか?

横浜インフォメーションセンターでは飲料をメインに扱っているのですが、飲料輸送は夏期と冬期での貨物量が大きく変動します。具体的には、5月~8月末くらいは非常に忙しく、9~10月頃から貨物量が一気に減ります。基本的に年間通じて決まった輸送オーダーが来ることがないため、それが配車をする一番難しいところかなと感じています。

冬場は、当センターとしては閑散期になります。そういったお荷物が少ない時期にも、自社トラック、そして協力会社様にも仕事をつけなくてはならないので、そこが大変なところですね。

では、閑散期はどのように対応しているのでしょうか?

実際には荷物が少ない日もあるものの、最終的には何とか探し出し、きちんと配車をつけています。それを常に実現し続けるために大切なことは、夏場の忙しい時期に、いかに荷主様や協力会社様と信頼関係を築いておくかだと考えています。

というのも、夏場の繁忙期は荷物がそこら中にあふれているので、荷物をいただくことは容易です。一方、冬場は他の運送会社さんも荷物を探していますので、荷物を集めるのが非常に難しい状況になります。そういう中で、冬場に荷主様はどこへ優先的に輸送を依頼するか?と考えてみると、一番大変な時期に助けてくれたところになります。

当社としては、夏の繁忙期は自社のお仕事だけでも手一杯になりがちですが、そのときにいかに荷主様のお願いに対応できたかが閑散期の受託につながります。普段から信頼関係を築いておくことで、冬場にも荷主様に事情をお話すると1本追加でいただける。そんなことがよくあります。

入社してから、特に印象深かった出来事はありましたか?

私が入社4年目くらいの話になりますが、出向のような形で、お客様であるサントリーロジスティクス様の配車センターで1年ほど働くことになりました。当時はまだ当社の配車センターが小さく、トラックを探しているお客様と連携することで、積極的に扱う貨物を増やしていこうと取り組んでいた時期でした。

そこでは、まったく違う会社の仕組みの中でお仕事ができ、学ぶことが多かったです。実際に、サントリーロジスティクス様からは多くの受託をいただき、当社の売上はアップ。また、サントリーロジスティクス様にも満足いただき、お互いに「やってよかったですね」というお話ができました。先方の担当者様とも仲良くなれ、とても印象深い出来事でした。

渡辺さんから見て、配車のお仕事は、どのような人に向いていると思いますか?

明確な答えがない中でも、自分なりに考え、一番いいものを見つけていくことができる人には楽しい仕事になるのかなと思います。配車業務というのは絶対的な正解というものはありません。日々、状況を見ながら「この工程とこの工程を合わせれば効率よく回る」だとか、「この工程が1個足りないから、荷主様から荷物をいただいてつければ売り上げに達する」だとか、自分なりに考えて動く必要があります。

ある程度固定の輸送ルートはあるものの、日々いろいろな貨物をいただいて配車につけていく形でやっていくため、まったく同じパターンはありません。だからこそ、自分で考え、自分で答えを出していく力がどうしても必要になります。

私自身、先輩がどのように配車を組み立てているのかを後ろで見ながら、少しずつお仕事のコツ、やり方を覚えていきました。それでも、これで本当に合っているのかな?と思う瞬間は、今でもあります。ただ、大事なのは自分でしっかり考えてベストを尽くすこと。その結果、きちんと売上が立ち、利益も出ていた。そして協力会社様から「ありがとう」と言われたときに、ようやく「これで合っていたのだ」と、あらためて感じることができます。

こういう業務の性質上、ある程度の柔軟さや、物事を少し大らかに捉えられる方のほうが向いている面はあるかもしれませんね。

東部ネットワークの魅力的なポイントを教えてください。

東部ネットワークは上場企業ではありますが、経営陣と現場の距離感はわりと近いと思います。現場の意見も、自分で伝える意思があれば上層部に伝わりますし、大企業特有の縦割りのような雰囲気もありません。比較的気軽にコミュニケーションがとれる仕組みがある会社だと感じています。

また、当社には私のような新卒入社の社員もいれば、中途入社の方もいます。特に最近は会社が大きな変化の時期を迎えており、新しい方がたくさん入社されています。外の文化や価値観を知っている方々とお仕事をする機会が増えたことで、これまでと違う考えを持ちやすくなっているのも良いところだなと思います。

今後の目標はありますか?

私は本社での配車業務が長く、まだ他の営業所や倉庫では働いたことがありません。ただ、最近では会社が3PL事業に注力していますし、将来的に自分の能力をもっと高めていくためにも、そういった他の事業にも携わってみたい気持ちもあります。別分野の仕事も経験し、ゆくゆくは会社全体を見られるようなポジションに就きたいという目標を持っています。

オフはどのように過ごしていますか?

普段は週休2日制で働いています。ちなみに、当センターは夏場が繁忙期なので、お盆期間中も普通に配送があります。このため、夏休みは例年8月末や9月に入ってから落ち着いて取得します。長期休みはだいたい地元に帰って過ごしていますね。

私は生まれが福島県ということもあり、ウインタースポーツが好きです。週末は車で新潟辺りまで行ってスキーを楽しみ、1泊して帰ってくるみたいなこともよくしています。

最後に、就職・転職を考えている方に向けてメッセージをお願いします。

東部ネットワークは、本当にいろいろな分野で活躍できる場があります。また、自分からこういうことをやりたいと手を挙げれば、しっかりその声を聞いてもらえるチャンスがあって、希望もできるだけ通してくれる環境です。若い人でも、年齢を重ねた人でも、個々の熱意に会社がしっかり答えてくれるのが何よりもいいところだと思っているので、物流業界でチャレンジをしたい人は、ぜひ一緒に働きましょう!