東部ネットワークの強み 

東部ネットワークは、80年以上にわたる輸送の実績と信頼を強みに持つ総合物流企業です。創業以来、トラック輸送を基盤に発展し、現在は一貫物流(3PL)の推進にも注力。日本各地にロジスティクスセンターや輸送拠点を展開し、協力会社とのネットワークを活かして全国の輸送ニーズに応えています。近年はM&Aを積極的に進め、産業用ガス輸送等の特殊輸送へ参入し、事業の幅を拡大。労働環境の改善やDX推進にも取り組み、持続可能な物流を目指しています。今後も社会に貢献し、人々の暮らしを支える物流インフラの充実を図っていきます。

今までの歩み

東部ネットワークは、横浜市東部地区のトラック事業者13社が統合し、1943年(昭和18年)に「横浜東部運送株式会社」として誕生。戦時中の混乱の中で物流を支え、終戦後は百貨店宅配や石油・飲料輸送を中心に事業を展開し、横浜に根差した物流企業としての基盤を築きました。その後、時代の変化に対応しながら成長を続け、1992年(平成4年)に「東部ネットワーク株式会社」へ商号変更。2003年以降は求貨求車システムや3PLを推進し、総合物流企業へと進化しました。近年はM&AやDXを進めるとともに、半導体製造に利用される特殊ガスや医療用の酸素、新エネルギー(水素・アンモニア)の輸送にも参入。「変化し続けること=進化すること」を念頭に置き、社会のニーズに応えながら挑戦を続けています。

業績推移

当社は「持続的な成長」と「企業価値の向上」を目指し、第1次中期経営計画(2024年~2026年)を推進しています。2024年3月期の売上高は103億円、営業利益は3億1,500万円を計上。成長分野への投資や、付加価値の高い物流サービスの提供を通じ、資本コストや資産効率を意識した経営を継続しています。今後も、IR活動の充実を図りながら、市場や顧客のニーズに応える柔軟な経営を進め、さらなる企業価値の向上に取り組んでまいります。

2024年3月期
売上高
103.04億円
営業利益
3.15億円
  • 売上
  • 経常利益

将来に向けての挑戦

東部ネットワークは、物流業界の変革期において、持続可能な成長と競争力強化を目指しています。近年、M&A戦略を積極的に展開し、産業用ガス輸送をはじめとする特殊輸送分野へ進出。これにより、より幅広いニーズに応える総合物流企業へと進化を遂げています。また、2024年問題を契機に長距離輸送の見直しや、労働環境の改善にも取り組んでいます。今後は人的資産の活用、安定的な財務基盤の活用、新たな物流事業への参入を通じ、さらなる成長を目指します。

人的資産の活用

東部ネットワークは、物流業界の将来を見据え、人的資産への投資を強化しています。特に、特殊輸送分野では専門的な資格・技能を持つ乗務員の育成が不可欠です。そのため、スキルアッププログラムを導入し、産業用ガス輸送や特殊貨物輸送に対応できる人材の育成を進めています。また、完全週休二日制の導入や賃上げの実施により、働きやすい環境を整備。優秀な人材の確保・育成を通じて、安定した物流サービスの提供を実現していきます。

安定的な財務基盤の活用

当社は、長年にわたり築き上げた安定的な財務基盤を活かし、成長戦略を推進しています。近年のM&A戦略により、東北三光や魚津運輸、テーエス運輸を子会社化し、特殊輸送分野での事業拡大を実現。また、ロジスティクスセンターにおける太陽光発電設備の導入など、持続可能な物流への投資も進めています。今後も、財務基盤を活かした積極的な投資を行い、新たな事業領域の拡大やサービスの強化を図ります。

あらたな物流事業への参入

当社は、新たな物流事業への参入を積極的に進めています。特に、今後成長が見込まれる特殊輸送分野では、東北三光・魚津運輸の子会社化を通じて事業を拡大。さらに、産業用ガス輸送ではテーエス運輸を買収し、半導体産業の発展に伴う需要増に対応しながら競争力を強化しています。また、環境負荷低減を目指し、リニューアブルディーゼル燃料の導入にも取り組んでいます。今後も時代のニーズに応じた物流サービスを展開し、さらなる成長を目指します。