CASE STUDIES 産業用ガス(液化酸素、液化窒素、液化アルゴンなど):大手産業ガスメーカーN社様
産業用ガスの輸送は、特殊輸送に分類されるため、高い専門性が求められる分野です。当社は、2024年1月から産業用ガス輸送事業を開始。大手産業ガスメーカーN社様からご依頼を受け、液化酸素、液化窒素、液化アルゴンといった産業用ガスの輸送を担っています。
事業参入の背景
当社はこれまで、主に一般貨物の輸送を中心に事業を展開してきたが、より高付加価値のある輸送事業へ移行するため、新たな分野である産業用ガス輸送への参入を決定した。
産業用ガス輸送は、当社グループ企業である魚津運輸、テーエス運輸が得意としていた分野であり、グループの知見を活用することで事業の安定化が見込めると判断した。
当社が手掛けた主な業務・改善施策
産業用ガスの輸送時には専用の資格が必要となる。当社では、適切な教育と研修を行った乗務員が、安全性の高い輸送を行っている。
<主な輸送品目>
当社がN社様との取引において輸送している産業用ガスは、主に「液化酸素」「液化窒素」「液化アルゴン」の3種類。
これらのガスは、保存形態によって輸送方法が異なる。具体的には、バルク(大容量タンク)、シリンダー(高圧ガスボンベ)、ローダー(液化ガス専用の運搬容器)などがあり、保存形態ごとに輸送方法が異なるため、乗務員はそれぞれの形態に応じた専門的な教育を受ける必要がある。
導入効果
- 安定的な輸送力の確保
産業用ガスの輸送は、高い専門性を要するため乗務員不足に陥りやすい。しかし、当社は資格取得支援と乗務員育成を通じて、安定的に人員を確保し、継続的な輸送体制を構築している。この点が、N社様からも評価されている。
- 新たな収益源の確保
燃料費高騰の影響を受ける一般輸送に比べ、産業用ガス輸送は安定した需要が見込める分野である。この事業参入により、当社は新たな収益源を確保し、事業の安定化を図ることができた。
- 高い安全性と輸送品質の向上
液化ガスの輸送には高度な安全管理が求められる。当社は3か月間の研修を通じて、乗務員に安全輸送のノウハウを習得させており、輸送品質の向上にもつながっている。